昨日の自分

  • 「身体が硬いんです。」
  • 「覚えるのに倍の時間がかかってしまうんです。」
  • 「周りについていけなくてとても不安です。」

最近よく受ける質問を並べてみました。…どれも、頭に「人と比べて」という言葉がつきます。そして、どれも語尾に「どうすればいいですか?」と続きます。

どうすればいいか?と考える前に、まず、

比べる相手を間違えちゃいけません。

「○○さんのように踊れるようになりたい!」と、踊れる人を目標にするのはよいことです。具体的な目標や向上心のある人の方が上達が早いのも事実です。ただ、筋肉が動きを覚える速度はものすごく個人差があります。それなのに、レッスンとなると人はつい「(自分のそばにいる)誰か」と自分を比べてしまいがちです。

「目指す」ことと「比べる」ことは違うのです。

比べる相手は「他の誰か」ではなく「自分自身」。そう、「昨日(前回のレッスン時)の自分」と比べてあげるのです。

  • 昨日は腹筋を何回しましたか?
  • 昨日は脚がどこまで上がりましたか?
  • 昨日はどのくらい踊れてましたか?

それに比べて、「今日の自分」はどうなのか。

自分の「今の状態」に目を向けることによって、自分が今「何が出来ない」のか、「どこを質問すればよい」のか etc.…いろいろなことが見えてきます。そうすれば、おのずと何をやるべきかがわかってきますよ。

冒頭の「どうすればいいですか?」の答えは「今日の自分」の中にあるのです。